道具
畳の話

畳の基本寸法と地域的分布の傾向


藺草の栽培

藺苗拵え
藺植えの前日、苗床から掘り起こした藺苗の、
古い茎や根を丹念に取り去ったのち、7,8本位
ずつの株に分け、丈を20cmほどにきりそろえ
150株〜200株の束を更に5束ほどにまとめておく
藺植え
藺苗の藺植えは、水田の田植え風景と変わる
ところはない。ただその次期が11月下旬から12月
下旬にかけて行われるため、薄氷を踏み割って
ということもおこる、寒期の作業である。
先刈り
5月中旬に行われる重要な作業で、基本的な
生育期を迎えた藺苗が、自らの重みで倒伏し
ないように45cmの高さで茎の頭を刈り取る。
その後6月には倒伏防止用の網をかける。
藺刈り
7月中旬、梅雨あけを待って藺草の刈り入れが
行われる。刈り取ったあとの直射日光は色艶に
悪い影響を与えるので、作業は早朝や夕方に
集中する。
泥染め
刈り進んだ藺田の片隅に染壺・染箱といった
プールを作り、特殊な粘土質の染土を溶かし
た泥水で、藺草の泥染めをする。簡単に泥の
皮膜を作ることによって形の均一化と色艶や
独特な香りを保ち、耐久性を高める大切な作業。
天日干し
泥染めの終わった藺草は、2日にわたって天日で
乾燥させる。1日目を生干し、2日目を干し上げと
いう。この感想に限らず現在は、ほとんどの作業が
機械化されていて、特に良質な藺草の生産に限っ
て手作業をみることが出来る。
藺草の花
5月から7月にかけて藺草は花をつける。栽培用の
藺草は、品詞の劣化を防ぐために、先刈りの時一緒
に花を刈り取ったり水管理によって花が咲かないよう
にするので産地で花を見ることは難しい。
熊本県農業研究センター藺草試験場にて。

※参考資料 「なごみ」 1991年10月号 株式会社 淡交社